InPro for Importing 社は、機械のリモート監視のソリューションや電気機械プロジェクトでの技術的専門知識を提供しているイエメンの SIer です。

同社は、イエメンの大手銀行の 1 つである CAC 銀行（Cooperative & Agricultual Credit Bank）の発電機の燃料タンクを HMS の Ewon Netbiter リモートマネージメントのソリューションを使用することで遠隔から監視し、制御する方法を見つけました。

課題

CAC 銀行は合計容量 18.000 リットルのメインのディーゼルタンク 2 台を監視する必要がありました。これらのタンクから CAC 銀行の本店ビルにある発電機に燃料が供給されます。 

同銀行にとっての課題は、このタンクへの燃料補充のタイミングの把握や発電機の動作の記録、燃料の補充や予算などの的確な判断についてでした。銀行への電力供給には発電機が不可欠であるため、常に燃料が供給されていることは極めて重要です。

ソリューション

発電機に Ewon Netbiter ゲートウェイを接続することで、CAC 銀行はいつでも発電機の状況と最新の燃料残量を確認することができます。オンラインダッシュボード（Netbiter Argos）では燃料の状態を確認でき、ある一定の残量に達したとき、または盗難や漏出で急激に残量が少なくなったときに通知を受けることも可能です。

動作のしくみ

図：Netbiter Ultrasonic Tank Sensor が燃料残量を許容誤差 1 %未満で検知。Netbiter ゲートウェイがそのデータを携帯電話回線で Netbiter Argos に送信。顧客は www.netbiter.net にログインしてオンラインダッシュボードですべてのパラメータを確認することが可能。

Netbiter ゲートウェイは、2 つの Ultrasonic Tank Sensor （HMS 製）に接続しています。タンクのサイズを入力するだけで、タンクの残量がキャリブレーションなしで Ultrasonic Tank Sensor によって計測されます。 

燃料残量についてのデータは Netbiter ゲートウェイから携帯電話回線で送信され、その値はすぐにオンラインダッシュボード（Netbiter Argos）に表示されます。現場に誰かが訪れる必要はありません。経年的な動向のチェックや設備の動作に関する統計データのダウンロードも可能です。 

InPro for Importing 社は、Mercedes 社のエンジンを制御する Deep Sea 社の発電機コントローラー（DSE 5220）への接続も行い、発電機のパフォーマンスについてのパラメータのログ確認や、何かが発生した場合の通知の受信を可能にしています。ダウンタイムの大幅な削減も実現しています。

図：Netbiter ソリューションにはあらかじめ設定された GUI が含まれるため、同社は直感的な手法で現在値を表示するグラフィックなダッシュボードを簡単に設定

ソリューション導入後の結果

InPro for Importing 社の General Manager である Osama A. Nasher 氏は次のように述べています。「Netbiter は安全かつ簡単にお客様の現場から情報を集める方法を提供してくれます。

お客様がこのサービスを使用することを決めた時点で、その設備に Netbiter ゲートウェイを接続する準備を行います。Netbiter 本体が設置されると、オンラインでの情報へのアクセスが迅速かつ容易になります。すでに Netbiter が導入されているビジネスの場合、www.netbiter.net にアカウントを登録するだけですぐに使用開始することができます。」 

同氏は次のようにも述べています。「Netbiter のおかげで、CAC 銀行は毎日のように設備に足を運ぶ必要なく、経費を定期的に記録し続け、リアルタイムのデータにオンラインでアクセスすることが可能になりました。これにより人的ミスが最小限になり、財務面での精度も上がって投資回収が迅速になりました。」 

メリット

• 24 時間 365 日いつでも燃料残量をオンラインで確認可能
• 修理や点検のための出張が減り、経費を削減
• 財務部門に提供される情報の精度が上がり、燃料の予算がより正確に